メドマーとは?
メドマーとは、空気圧を利用した波動型の医療用マッサージ器です。
もともとは病院のICU、手術室で使われる静脈血栓・血管閉塞予防の医療装置ですが、それをより安全に操作性を改善したものが、現在では多くの病院やリハビリセンター、デイサービス、整体院やプロスポーツの世界などで業務用としても実際に使われています。
当院が導入しているドクターメドマーは、「血流」と同時に「リンパ流」をも改善するマッサージャーです。
ドクターメドマーDM-6000
「血液回路」と「リンパ回路」
循環器系というと、「血液回路」だけを思いがちですが、それ以外にもうひとつあります。
それが「リンパ回路」です。
血液回路が、心臓から動脈で全身に送られ、末端の毛細血管で静脈になって心臓に戻るのに対して、リンパ回路は静脈と合流することで終わる、片道回路です。
リンパ液は体の末端の細胞液から作られ、次第に大きな流れのリンパ管になり、鼠蹊部、骨盤部、腹部、腋窩部部、頸部のリンパ節に集められ、鎖骨の下の静脈角から血管に戻されます。
メドマー治療の効果・効能
- 滞った血液・リンパの流れを促進し、脚のむくみを解消する
- 加圧による脚のマッサージで、筋肉をほぐし疲れやコリを和らげる
- 血液循環改善効果により発痛物質を除去し、神経痛・筋肉痛を軽減する
- ふくらはぎが温められることにより、脚の冷えを改善する
- 下肢静脈瘤やエコノミークラス症候群の予防と治療
- リンパ浮腫の予防と治療
- セルライトの改善
- リラクゼーション・ストレス解消効果 など
「血液回路」と「リンパ回路」、それぞれの循環を促進することにより、上記のような効果・効能が得られます。メドマー効果の基本となるこの2つの作用について、さらに詳しくご紹介します。
脚部静脈の血流改善
脚は第二の心臓といわれるほど、体内の血液の
流れに深くかかわっています。
血液は、心臓というポンプによって、身体の中を循環しています。
日常生活において歩く運動は、下半身にたまった静脈血液を心臓に押し上げる作用を促進し、
脚だけでなく身体全体の血行を活発にするとともに、心臓の負担も軽減します。
若い世代は活発に動くことで、強力なポンプとして心臓に血液を戻しますが、年齢を重ねると運動量も
少なく、筋肉も痩せて下半身の血流も淀みがちになります。
特に太ももから下の脚部は心臓から遠く下の方にあるため、もっとも血行不良を起こしやすい部分です。
そして、静脈の血流が滞ると怖いのは「血栓」です。
血流が悪く淀んで固まった血が肺・心臓・脳の毛細血管に入ってしまうことです。
飛行機や列車で長時間同じ姿勢でいると健康な方でも血栓が生じやすくなります。
いわゆるエコノミークラス症候群です。
メドマーによる空気圧マッサージは、脚の筋肉の疲れをとり、コリをほぐし、疲労回復をさせることで
血行促進を促す効果があります。
リンパ浮腫の予防と治療
リンパ回路の循環が途切れ、 リンパ液がたまってしまうのが「リンパ浮腫」です。
もともとリンパ管には弁が付いていて逆戻りしないようになっていますが、血液における心臓のようなポンプはなく、その代わりの作用として筋肉の収縮が必要です。
それを促すためにリンパマッサージが効果的です。
大きな手術や癌の手術をするとリンパ管も摘出してしまうことがあります。
腹部や胸部、脇の下あたりはリンパ節が多く血管に戻るのもさほど支障はありませんが、鼠蹊部のリンパ群・リンパ節を摘出したら 鎖骨下の戻り口(静脈角)まで帰れず脚にたまってしまいます 。
「リンパ浮腫」は投薬による治療が確立しておらず、丹念にマッサージすること、加圧することが最善の予防・治療になります。
SSP療法
SSP療法とは
東洋医学の鍼治療の応用で針を使わずツボ刺激ができ、鍼治療と同様の効果を発揮する画期的な治療法です。”SSP”と呼ばれる特殊な金属電極を用いて“ツボ”を刺激し、「刺さない鍼治療」として開発されました。
- 五十肩、肩こり
- 関節痛
- 冷え性
- むち打ち
SSP療法器 グラナス
SSP療法の利点
◆痛みがない
針には「刺す」、すなわち「痛い」という宿命的なイメージが根強くありますが、
SSPにはそれがありません。お年寄りから子供まで幅広く使えます。
◆細菌感染などの心配が無く衛生的
皮膚に刺さないため滅菌の必要がありません。
拭き取り程度の簡単な手入れだけで、大勢の患者さんに同時に使うことができます。
◆自由な体位で治療ができる
針を刺さないため治療しながらリハビリをしたり、マッサージを施すことも可能です。
◆副作用や合併症がない
長時間の治療が可能で、いわゆるオーバードーズの心配がありません。
電気刺激治療 ~低周波治療と中周波治療~
電気刺激治療の分類
電気刺激治療においては中周波電流と低周波電流の区別があり、それぞれ生体に与える影響が違います。
低周波治療は、周波数1~999Hzの電流を生体に流し、その刺激により疼痛緩和などを目的とした治療法です。
対して中周波治療は、皮膚抵抗の少ない中周波電流(1,000Hz以上)を流して行います。
中周波電流は皮膚への刺激を抑える特性があるといわれ、電流をあげても患者さまに不快感を与えず、深部の筋肉を刺激することが可能です。
さらに、痛みの伝達と知覚に対して阻止効果を持っています。
中周波多目的治療器
クリオス アンフィニ
低周波は皮膚表層部を中心とした治療に、中周波は筋深層部を中心とした治療に効果がありますが、その複合する痛みを1度の治療で完結するために開発されたのが「3次元ゆらぎ振動波」です。
当院ではこの新波形を採用したモードを搭載した「中周波多目的治療器 クリオス アンフィニ」による治療を導入しています。